アニッシュの記事 2012年01月

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 アニッシュのゲーム解説が見やすくなりました!


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 チェスの楽しみのひとつは、名人の棋譜を鑑賞することです。これは有効な上達法でもあります。 このサイトでは、特別にアニッシュ・ギリが直接執筆した解説を日本語で ご提供 しています。

 しかも、ビュワー付きで盤なしの 棋譜鑑賞 が実現しました。これは日本初の試みだと自負しています。 熱心さがあればお子様でも読めるように配慮しました。

 現在、サイト全体を見やすいように整理中で、もうすぐ完成します。 新しくなったコンテンツにひととおり目を通してみてください。 アニッシュの日本語版への メッセージ や、ギリ一家の 紹介記事 がお薦め。 また、過去のニュースは アニッシュの記事 にまとめました。

 今後ともアニッシュの日本語サイトをよろしくお願いします。




レジオエミリア

ロゴ

アニッシュ・ギリ優勝!!

 1月6日、アニッシュが由緒ある第54回レジオエミリアにおいて単独優勝しました。オランダ・チャンピオンには2回なっていますが、アニッシュにとっては初めて手にした大きな国際大会タイトルです。

 当初は最下位シードと4ラウンドで2敗2分の冴えないスタートから始まりました。 参加者は世界でも指折りの強豪6人。最下位も当然あり得たこの大会で、チェス界のスターたちとの大激戦をくぐり抜けた優勝には、 大きな価値があります。アニッシュにとっても、そして世界チェス界にとっても歴史的勝利といえるでしょう。以下は英語版の記事より。(山田明弘)

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 アニッシュが獲得した初の大きな国際大会となったレジオエミリアですが、その54回の長い歴史において、アニッシュが初参加にして最年少(17歳)の優勝者となりました。

 最終ラウンドを前にして、ヒカル・ナカムラにアニッシュが勝ったということは、ナカムラ、モロゼビッチとともにトップに並ぶと同時に、アニッシュが一番優勝しやすい位置についたことを意味してしました。

 非常に運が良かった結果だったことはアニッシュ自身が認めているところですが、いずれにせよ、どのプレーヤーにも運、不運があり、優勝する者は、より良い運が必要だということを考えれば、どの大会も、どのプレーヤーも同じだと言えます。とにかく、運だけで優勝するプレーヤーはいません!

 アニッシュは最終ラウンドを早々にドローにした理由を「ドローにしたのは高等戦術と言われるけど、実はそうではありません。読み違いをしている自分を客観的にみて、このままだと大きなミスをしそうだと思ったから、やや優勢のうちにドローにしたかっただけなのです。2位になってもそれで十分だと思っていました。 それに、この規模の大会で優勝しそうになる経験は、初めてだったので・・・。」という主旨をインタビューで話しています。それにしてもアニッシュが強運だったことは確かですね。

アニッシュのツイッターより「レジオは思いがけない勝利で終わり、家に帰ってきた。いつもあれだけ運が良かったらいいのになあ・・・(^^) この後は祝賀会、リラックス、準備、そしてヴァイクだ!」(間もなくオランダのヴァイカンゼーで世界1を決める大会が開催されます。アニッシュの活躍をお楽しみに!)


レジオエミリア史上最年少の優勝!

アニッシュのインタビュー(英語)         写真ギャラリー1         写真ギャラリー2

他のメディアでのアニッシュの記事:

Anish Giri wins his first big one- An interview with Anish in Chessvibes チェス・ヴァイブス
The stars align for Anish Giri as he takes first! - Chessbase Report チェスベース
Giri wins his first super-tournament - WhyChess Report ホワイチェス
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Anish Giri wins Reggio Emilia after final round of surprises - TWIC Report TWIC
Anish Giri Wins With Incredible Comeback! - OnLineChessLessons Report オンライン・チェス・レッスン
Anish Giri becomes youngest GM to win Reggio Emilia 2012 - Blog of Alexandra Kosteniuk コステニウク
Anish Giri winner of Reggio Emilia after the dramatic finish - Chessdom News チェスダム

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優勝のソピコ・グラミシビリ(女子)とアニッシュ・ギリ(男子) © Chessbase

N Naz. Titolo Nome e Cognome ELO
1 2 3 4 5 6 Totali
1
UKR
GM 2775
-
½
0
1
0
1
½
0
1
½
0
12 23.75
2
RUS
GM 2729
½
1
-
0
0
0
1
0
0
½
0
8 15.25
3
ITA
GM 2727
0
1
1
1
-
0
1
½
½
0
½
15 24.5
4
RUS
GM 2762
0
½
1
0
1
0
-
½
1
1
½
15 28
5
USA
GM Hikaru  Nakamura 2758
1
0
1
1
½
½
½
0
-
1
0
15 24.75
6
NED
GM 2714
½
1
½
1
1
½
0
½
0
1
- 16 27.75

© Official Site

第10ラウンド

 次のペアリングで、試合の進行は午後9時ころから ライヴ中継 されました。

白 番 ELO 結 果 黒 番 ELO
ギリ 2714 1/2-1/2 カルアーナ 2727
ヴィチュゴフ 2729 1-0 モロゼビッチ 2762
イワンチュック 2775 1-0 ナカムラ 2758

(当初表示が全然ちがっていました。お詫びします。)

 アニッシュは、単純にドローねらいではなく力勝負に行きましたが、やや優勢な局面でライバルたちの形勢を見極めて無理をしませんでした。 ナカムラは明らかにドローでよい局面で勝ちに行きました。その結果はエンドゲームの失敗を招きました。モロゼビッチも勝ちを意識し過ぎたのか、最後に底力を見せたヴィチュゴフの前に力尽きました。ということは・・・、アニッシュの単独優勝です!!

第9ラウンド

 大事件・・・。アニッシュが歴史を作っている。何と、トップを走るヒカル・ナカムラを黒番で粉砕!!

駒が動くチェス盤で鑑賞できます。 ここ をクリック! more

アニッシュがトップに追いついた!

  これで、アニッシュはナカムラとモロゼビッチと共にトップに並びました。 以前「どうやって挽回するかを見守りたい」と書きましたが、本当にトップに追いつきました。 残すは最終局、応援をよろしくお願いします。(山田明弘)


 勝ちに行くアニッシュ,ギリ ©Chessbase

第8ラウンド

 ヴィチュゴフのシシリアン・カン定跡に対して新しいアイディアで最初から攻めまくり、アニッシュ・ギリは相手に息つく暇も与えず、優勢のエンドゲームに持ち込んで難なく寄せ切った。これで3位。もっと上がねらえる可能性さえある。

 8ラウンド終わってナカムラ4勝3分1敗、モロゼビッチ4勝2分2敗、ギリ3勝3分2敗、カルアーナ3勝2分3敗、イワンチュック2勝2分4敗、ヴィチュゴフ1勝2分5敗。トップシードのイワンチュックの大不調とアニッシュを含む若手選手の大活躍が目立つ大会になっている。

 「レジオエミリア大会の優勝は決まっていなかった。残り2ラウンドでも不透明だ。水曜日にトップのヒカル・ナカムラがアレクサンダー・モロゼビッチに敗れたからだ。アニッシュ・ギリはニキータ・ヴィチュゴフに勝ち、単独3位の座をがっちり守った。ワシリー・イワンチュックはファビアーノ・カルアーナに負けて、これで4連敗。」(チェス・ヴァイブスの記事)



第7ラウンド

 モロゼビッチに黒番でドロー。「2勝のあとしっかりドローを取って、明日はヴィチュゴフ!」(byアニッシュ)


 魔術師モロゼビッチ(右)との対戦 ©Official Site



第6ラウンド

 今度はチェス界の大御所イワンチュックに白番で完勝。すばらしい巻き返し!!

 これで現在6人中同率3位まで上昇。トップは連勝中のヒカル・ナカムラ。2位にモロゼビッチ、3位がギリとイワンチュック、5位にカルアーナ、6位ヴィチュゴフ。とにかくドローがないトーナメントになりました。( 公式サイト はイタリア語)

 5,6ラウンドのゲームを ビュワーで鑑賞 できるようにしました。



 新年会(カルアーナと)

第5ラウンド

 アニッシュの初勝利は黒番で若手のライバル、カルアーナから!

 目の覚めるような鮮やかな攻撃で白を粉砕したアニッシュは、 「ペトロフで初勝利できるなんて、今年のしめくくりとしてこれ以上のことはない。明けましておめでとう!


第4ラウンド

 白番をもち、ナカムラ,ヒカルのキングズ・インディアン・ディフェンスを迎え撃った。 両者とも気合いの入ったゲームで、勝つか負けるかの局面に移行。 そこからアニッシュが猛然と2ピース・サクリファイスで攻めかかりましたが、ナカムラが正確に受け流し、負けのエンドゲームになりました。非常に残念でしたが、アニッシュがここからどうやって挽回するかを見守りたいと思います。(山田明弘)

第3ラウンド

 ヴィチュゴフに黒番でドロー。


 対ヴィチュゴフ © Official website

第2ラウンド

 「白番でモロゼビッチに負けた。序盤からふらついて自滅してしまった(^^;)  明日は巻き返したい!(^_^)」(アニッシュ)

 2ラウンドのギリ対モロゼビッチは一番面白いゲームでした。 白番のギリは大胆に攻めていきましたが、マジシャンと呼ばれるモロゼビッチは状況を支配し、数手で白キングを戦場に出して、直接のターゲットにしました。 (公式サイト・レポート)




 対イワンチュック © Official website

第1ラウンド

 「イワンチュックとドロー・・・。結局 a8 ナイトが見た目ほど間抜けじゃなかったってことかなあ・・・(^_^)」(アニッシュ)

 アニッシュは黒番でウクライナの巨人イワンチュックに対してドローを取り、いいスタートを切りました。17歳のアニッシュは、25歳上の対戦相手にクイーンズ・ギャンビット・ディクラインド定跡の複雑なラインに、誘導されました。 彼の言葉でいえば「どうしても行くしかない」変化でした。 白がエクスチェンジ・サクリファイスをすれば、アニッシュは白 a8 ナイトが動けないようにして対抗。 その後、白のイワンチュックは優勢のチャンスをいくつか逃し、局面の流れは自然とドローのエンドゲームに傾きました。 (チェス・ヴァイブス)

レジオ・エミリア始まる


 スタンバイ © Chessbase

 歴史と格式のある第54回レジオ・エミリア・チェス・トーナメントがイタリアで12月27日から始まりました。 男子最上位グループは6名によるラウンド・ロビン(白黒2回の総当たり)形式であり、50手100分+30秒/手。全10ラウンドです。

 エントリーは以下の6名。 イワンチュック(2775 ロシア)、モロゼビッチ(2762 ロシア)、ナカムラ(2758 米国)、ヴィチュゴフ(2729 ロシア)、カルアーナ(2727 イタリア)、 そしてギリ・アニッシュ(2714 オランダ)。 すべて2700以上の(スーパー)グランド・マスターです。