アニッシュの記事 2011年06月

 アニッシュ17歳の誕生日


2011年6月28日

アニッシュは、今日、17歳になりました!

ギリ一家が仲良しの家族と伝わってくる楽しいビデオは、上の妹ナターシャ・ギリの作品です。

誕生日おめでとう!

©ナターシャ ギリ


©Calle Erlandsson

アニッシュがウェズリーとハンスとジーゲマン大会の優勝を分け合う

アニッシュがウェズリー・ソーとハンス・チッカネンと共に 2011年ジーゲマン・チェス大会(スウェーデン)において優勝を分け合いました。 3人とも5ゲーム中3点でした。アニッシュは調子が今ひとつでしたが、 (それでも負けなし!)、昨年取ったタイトルを死守しました。 他の参加者はアレクセイ・シロフ、ニルス・グランデリウス、そしてジョニー・ヘクター であり、それぞれ2.5点、2点、1.5点でした。

チェス・ヴァイヴスの最終レポートとヴィデオ                  チェスベースの最終レポート


「この大会を暖かく終わらせたのは、居心地の良い閉会式だった。次の日、僕が 学校に戻ってみると…」

アニッシュのジーゲマン大会自戦記

昨年、僕は初めてここに参加して、5人のスカンジナビア(北欧)・プレーヤーと対戦した。 今回は6人の参加者で、そのうち3人がスカンジナビアからだ…


昨年は5戦中4勝1分の快進撃だったこともあり、スウェーデンのマルメ市にもどって来ることが僕には楽しみだった。ジーゲマン大会は19世紀からある長い歴史と伝統をもっているし、将来性もある。昨年、僕は初めてここに参加して、5人のスカンジナビア(北欧)・プレーヤーと対戦した。今回は6人の参加者で、そのうち3人がスカンジナビアからだ。ニルス・グランデリウス、ジョニー・ヘクター、そして割と新しいスウェーデンのトップ、ハンス・チッカネン。前回とちがってこれらヴァイキングたちと戦うのは僕(オランダ)だけでなく、アレクセイ・シロフ(ロシア)とウェズリー・ソー(フィリピン)も加わっている。

僕のペアリングは、5戦中3戦が黒番で、最高とは言えなかった。ハイレベルの厳しいこの大会で影響は少なくない。とにかく、僕はシロフとソーに対して黒番を持ち、最終的にどちらのゲームもうまく行ったが、残念だったのは、どちらも無難なゲームであり、まったく勝つチャンスがなかったことだ。だから、優勝候補の二人のゲームの間にはさまれた2ラウンドで、ニルス・グランデリウスというスウェーデンの若いプレーヤーと対戦したときは、白番のチャンスを生かさない訳にいかなかった。

ギリ対グランデリウス(日本語です!) 
 (↑:上のリンクは未完成です!)


このゲームの後、僕はシロフとドローにした。そのゲームは静かなビショップ・オープニングで始まった。おそらくシロフはペトロフ・ディフェンス(1.e4 e5 2.Nf3 Nf6)をさけてイタリアン・ゲーム(1.e4 e5 2.Nf3 Nc6 3.Bc4)に持ち込みたかったのだろう。中盤の入り口で時間をかけて正確に対応したので、白の利は消滅したように思えたのだが、ある点でちょっとした思い違いがあり、不必要に不利な局面にしてしまった。とはいえ、ポーンがキング・サイドで3対3、プラス白dポーン有りのルーク+ナイト・エンディングになり、シロフとしてもそれ以上できず、持ち時間切迫の中でポーンを落として、僕たちはドローに同意した。多分、シロフはもっと慎重に指すべきだったのだろうが、いずれにしろ僕は、最近このようなエンディングは大抵ドローだという感覚を持っている。

僕の次のゲームに向けて、ヘクターがシロフに指したf6スラブになるだろうという確信があったので、対ヘクター戦の準備には本腰を入れた。本番で偶然そのプレパレーションになり嬉しかったのだが、つまらない手筋に手を出したおかげで僕の優勢は1手で消滅した。ポーンは取ったのだが、とても指しにくいポジションになったのだ。以後は絶対これしかないというような手を探すのに多くの持ち時間を使うはめになった。そんなとき、どこかでヘクターも糸口を見失った。攻守交代はとても嬉しかったのだが、ポーンから現実的なものを何も引き出すことができなかった時点から、相手に何の課題も突きつけることができなかった。

トップ・グループは+1で僕とチッカネンとなり、シロフとソーは勝率50%で追う展開となっていた。そうなるとわずかな差が大きな意味を持つわけで、前ラウンドでヘクターに対する序盤のアドバンテージを不意にしたことが悔やまれた。それでもなお僕はハンス・チッカネンに黒番で対戦する最終ラウンドに望みを託していた。チッカネンは1年前グランドマスターになったばかりのスウェーデン・プレーヤーだ。昨年の彼の進歩は驚くべきもので、特に彼が20歳代の半ばという現代の基準からはそれほど若くないことを考慮に入れればなおさらそうだ。

僕はグリュンフェルト・ディフェンスを採用し、すぐにメイン・ラインに到達し、怖いBc4変化になった。僕は積極的にプレーした。彼がQc1としたことでハンス・チッカネンは一時的にd4ポーンをサクリファイスした。代わりに僕はc5ポーンをサクリファイスした。そのときはそれが絶対に正しいと思っていたが、勝つチャンスが全然ないことがすぐに分かった。そして本当に局面はイコールになり、駒を交換するときにポーンを取り返し、相手の持ち時間不足に乗じて小さなハードルを設けてみたものの、そのバランスが崩れることはなかった。

そんなときにソー・ウェズリーはキングをg8からf2にがんがん進めて、彼の相手ヘクターから勝利の祝福を受けていた。面白かったのは、大会後の打ち上げで、ウェズリーが黒キングを前進させてみたかったと言ったことだ。僕がニーバックに対して指したKd6やポツニーに対して指したKd6-d5-e4-d3という黒番のゲームが念頭にあるのはまちがいない。おそらく、ソーはそんなことは自分もできるし、もっとうまくやれるということを僕に伝えたかったのだろう。まあ、僕への挑戦状と受け取っておきたい。
ソー(英語で「だから」の意)、最後はウェズリーと、(それともウェズリーは最後にソーだから?)ハンスと僕はみんなで1位を分け合った。控えめな+1だったが、レイティングの通りだ。昨年のようにドロー1つで残り全部を勝ちたかったのは山々だが、プレー内容はそれほど悪くなかったので、1つ勝ちで残りをドローというのにも満足している。

この大会を暖かく終わらせたのは、居心地の良い閉会式だった。次の日、僕が学校に戻ってみると、そこには山のような(ちょっとオーバーかなぁ…)宿題とテストが待っていた。僕は来年またマルメにもどって来たい。次のターゲットはボクステルで開催されるオランダ選手権…。さて、どんな大会になるのだろうか。


©フレッドルーカス

チェス・ヴァイヴス がアニッシュにおこなったインタビュー

Chessvibes

マルメ(スウェーデン)で開催されたジーゲマン・チェス大会において、 チェス・ヴァイヴス がアニッシュにおこなったインタビューです。そのヴィデオ(英語)はこちら:

「むしろ大会は短く感じたくらいだったのですが、面白くて良い棋譜を残せたことに満足…」

アニッシュのフランス・チーム選手権参加レポート

「今年もまた、(今まで4回も僕を車でそこに運んでくれた)経験豊かなレーク・ヴァン・ウェリーと共に、僕はフランス・チーム選手権に招待され、僕達のチーム、「エチキエ・シャロネ」としのメンバーとして参加しました。残念なことに僕たちのチームは連覇する気持ちが薄くて、(昨年はチャンピオンだったが)下位リーグに落ちないことを見届けてから、僕たちは6ゲーム参加してチームから抜けました。事実チームは6戦4勝で来年の居場所を確保できたので、来年はまたトップを目指せることになりました。というわけで、むしろ大会は短く感じたくらいだったのですが、面白くて良い棋譜を残せたことに満足ですし、僕自身は6戦して5.5ポイント(それにレイティングの上乗せと)を挙げることができました。」

以上が、アニッシュのコメントからの抜粋です。
この大会でのゲームのうちから特に第2ラウンド、アニッシュが黒番でフランスのグランド・マスター、ルネに勝った1局をアニッシュ自身の解説でお届けします。
もちろん日本語で!
アニッシュ対ルネ
 (↑:上のリンクは未完成です!)